個性は悪か
会社生活も早いもので、3年目を迎えました。
丸2年間、社会(ほとんど自分の会社だけだが・・・)に身を置き、感じたこと。それは、「個性は悪か」ということです。
僕の嫌いな言葉の一つに、「普通(常識的に)は・・・だから」という言葉があります。しかし、僕が身を置いている狭い社会の中では、「普通は・・・だから。」「今までは・・・だから。」という枠に当てはめる傾向が強いように感じます。
たしかに、今までの反省を元に、試行錯誤を繰り返してきた歴史(過去)を踏襲することは賢いことだとは思います。しかし、そこに、自分自身の意見は尊重されるのか?歴史(過去)も、当時は非常識だと思われることを行い、過去の反省を生かした新たな常識を作り上げた結果なのではないか?という事を、強く感じてしまいます。
少し唐突なたとえですが、誰もが身に付けていない、ものすごい技術を持った人がいるとします。しかし、その人は他人とコミュニケーションを取ることが極端に苦手で、その技術を人に説明したり、教えてあげることができません。
そういった場合、素晴らしい技術を持っているにも関わらず、「あの人は役立たず。」というレッテルを貼られてしまう可能性があるわけです。
素晴らしい技術を持っているが、コミュニケーションが苦手な人。
技術は何も持っていないが、コミュニケーションが得意な人。
決してどちらが悪いわけでもなく、このような2者がいてもなんら不思議ではありません。しかし、実際の(僕の)周りでは、後者の方が好まれているような気がします。両者が歩み寄る事が、もっとも良いことだということは、おそらく誰もが分かっているにも関わらず、評価に差が付いてしまうのです。
技術とコミュニケーション。もちろんその他にもたくさんの「個性」があり、それぞれに得手不得手があるはずです。
「みんなちがって みんないい。」
もう一度、この詩を読んでみたくなりました。